当事者体験談(市原早耶香の場合)

そして統合失調症の症状が出現し約4ヶ月入院

 5月10日。一晩中眠れず、翌日から全身がうまく動かせなくなった。一人暮らしが困難になった為、実家へ移動した。5月16日の診察の予約日が待てず、5月14日双極性障害(躁うつ病)の薬をもらい、紹介状をお願いした。

「自分は時を操る神になった」という幻覚、幻聴、妄想が現れ、食事もあまり食べず、暴力的で、ひたすら文字を書いたり、踊ったり、裸足で外へ飛び出したりした。ものを壊すほど暴力的になり、5月17日実家近くの入院施設のある病院に、入院することになった。

医師からの質問に、全て「Yes,I can.」と答えたり、踊り続けていた。食事をとることもできず、眠っていなかった。看護師と会話もできていなかった。排泄もできず、食事をひっくり返して身体にぬりたくっていたことや、カラスのフンが頭に落ちてくる幻覚があった。

 脳炎の疑いがあり、検査の為、別の病院に救急搬送され、入院することになった。保護室で、ベッドに手足を縛りつけられ、自分で食事や排尿もできず、脱水状態になり、38℃台の熱が続いた。5月23日、鼻からチューブで栄養分と薬を注入されるも、幻覚、幻聴、妄想から、自ら鼻のチューブを抜いた。5月26日まで、「家族は敵」という妄想から、両親と面会もできずにいた。5月30日。「水を飲め」という幻聴から、大量に水を飲もうとしたため、水分管理をされ、水分補給は1日1リットルまでとなった。その量は、食事の時を含めてコップ5杯。

 5月30日から拘束はなく、ベッド(マット)に体をたたきつけたり、保護室の中をぐるぐる歩き回るなど、じっとしていることができず(エビリファイという薬の副作用であるアカシジア。私は当初、最大量の30mgを服用。)、じっと寝ることもできずに睡眠時間も短かった。

食事はスプーンを使っておかゆを食べることができた。入浴は週2回に制限されていた。6月2日頃から安定した会話を両親とすることができるようになった。

 6月9日頃から、幻覚、幻聴はなくなった。しかし、妄想により主治医のことは信頼しているが、他の医師や看護師に対しては不信感があった。6月10日頃から1日2リットルまで水分補給をしても良いことになった。簡単な本なら読むことができるようになった。

 6月16日個室に移った。アカシジアがひどく、開放観察時間(鍵が外され個室からフロアに出ても良い時間)中は廊下を歩き回っていた。落ちついてじっと座ることや立つこともできず、常に足踏みをしていた。6月27日、ノートとペンは使っても良いことになったが、上手く書けず、筆跡は以前と異なり、サインペンで大きな字を書いていた。7月28日、アキネトンを注射すると、ベッドに横たわることができるようになった。しかし、食欲はなく、顔の筋肉もうまく動かせないので、思うように笑うこともできなかった。8月1日頃から平熱になった。8月16日、外泊許可がおり、何度か外泊した後、9月10日退院した。水分管理はしなくても良くなった。

 退院時に、私は統合失調症だと医師から診断を受けた。

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