当事者体験談(市原早耶香の場合)

退院後の生活(2014年~2015年10月頃について)

 退院後、幻覚、幻聴、妄想の悪化はなく、比較的安定しているが、通院し、薬剤調整を行っている。

日常生活においては、入浴や歯磨きが困難で、1人で髪を乾かせない時がある。用事以外は、部屋に引きこもり、1日中ベッドで横になることが多い。家事は母親に頼んでおり、時々簡単な調理など手伝うことができる。

睡眠は、退院後も寝入りから3~4時間で起きる日々が続いたが、2月頃から5~6時間眠ることができるようになった。

2014年2月14日より休職していたが、アカシジアがひどく、集中力や注意力の低下、文字が上手く書けない、実家から通勤できない等の理由により、2015年3月13日退職した。

 家に引きこもるのは良くないと考え、4月3日から実家近くの病院のデイケアに週3回通うことにした。移動時間も含め、約7.5時間活動すると疲れ果て、帰宅後家事や散歩をするのは母親の援助がないとできない。この頃もアカシジアがひどく、落ちついて姿勢を保つことは極めて困難で、集中力や注意力に欠け、自転車の運転もできない。体力や気力もない為、入浴や洗面は休息しながらでないとできない。このアカシジアという薬の副作用が、約3年間続いた。

 2014年12月26日。自立支援医療(精神通院医療)制度と障害者手帳の申請手続きを済ませた。

 眠れず、死にたい気持ちが強く、落ち込んでいる毎日が続いた。

 障害認定日は初診日から1年6ヶ月経った日を指す。私の場合は初診日が2014年2月14日だったので、障害認定日は2015年8月14日となった。

 これらの内容を(一部抜粋したが)、障害年金申請時に必要となる、病歴・就労状況等申立書に、アカシジアで震える手を、なんとかやっとの思いで記入した。

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